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2019.10.30 /
第41回:賃貸入居から注文住宅を希望する方へ(資金プラン編)
以前、展示場に若いカップルが来場されました。 お話を聞くと、これから結婚式を挙げられるそうです。 しかしながら、ご入籍も済ましてアパートに同棲中とのことでビックリしました。 ご来場のきっかけは、いつかは庭付き一戸建を実現し、子供たちと幸せな暮らしを送りたい。 そんな漠然とした夢を話しているうちに、住宅展示場へ行こうと盛り上がり、初めて展示場にやってきましたとのことでした。 11/2(土)に街角モデルハウス弥富(分譲モデル)をオープンしますので、こちらの建物で当時のやり取りを、ライフプラン資金編、間取りプラン編の2部構成にて、ある仮想のご夫婦のストーリーとして再現したいと思います。 まずは資金プラン編です。 若いご夫婦がその当時住まわれていたのは、オシャレな賃貸マンションでした。 間取りは3LDK 18坪(60㎡) JR弥富駅まで徒歩8分、電車で名古屋駅まで20分位です。 家賃は管理費、駐車場込で8万円 持ち家取得の時に、ファイナンシャルプランの打合せをされると思います。 8万円の毎月家賃負担額を35年返済のローン月々返済額に置き換えると、借入金利0.47%の試算でおよそ3090万円まで借入できます。 街角モデルハウス弥富(分譲モデル)の場合は、分譲額が3380万円なので差額290万円と諸費用を加えると購入できることとなります。 上記ローン条件の1000万円借り入れでは25,826円のローン月々返済額となります。 その他の希望購入土地にご希望の注文住宅にてセットした場合は、土地と建物の概算総額を25,826円で割り戻して計算頂ければ、月々返済額の見込が分かりやすいと思います。 資金計画とファイナンシャルプランの目的: 若くて元気な現在の家族から、老後、介護、そして亡くなるまで様々な不安や課題を明らかにして、予めその対策を立てて、安心して人生を全うすることだと思います。 1.これから経験するライフステージをグラフでまとめてみました。このライフプランは25歳スタートです。 様々なライフイベントがありますね。皆様の人生のライフイベントに置き換えたり、新たなライフイベント付け加えたりしながら考えて頂ければ幸いです。 このグラフで私が感じること。 ・お子様と一緒に暮らす時間は意外と少ない。 ・それぞれのライフイベントで少しお金を準備する必要があるかもしれない。 ・35年ローン完済後の人生は意外と長く、マラソンで例えると折り返し地点をすこし回った辺りで、人生は意外と長い。 皆様は如何お考えですか? 2.次に人生のお金の話を所得と費用そして家賃の関係でまとめてみました。 ご夫婦の60歳までの世帯合計所得を35年で年間平均所得500万円、総所得1億7500万円としました。 ※退職金は算入していません。 普段の暮らしでの費用は35年間で1憶500万円掛かることとしました。 それぞれのご家族の状況に当てはめて再計算頂ければ幸いです。 これから判ることは、家賃の出どころは総所得の中にあり、ライフプランとして将来家を持つなら早くした方が良いと思われることです。 3.ご家族には様々なリスクが満ちています。まさかの時の対応をまとめてみました。 最近は年金問題等の長生きのリスクが話題となっていますが、家を建てる時こそまさかの時のリスクを検討すべきだと思います。 最初に掲げたライフプランの中で、夫が30歳で亡くなることが最も大変そうなのでシュミレーションしてみました。 ここで検討したいのは生命保険の話です。 家を建てるとローン返済分について団体信用生命保険に加入します。通常はローン返済の中に含まれています。 制度上の背景があるのか、その負担は極めて低く設定されていると思います。ローン設定者である夫が死亡した場合、その返済が0円になります。 リスクを見える化して組むべき生命保険金額を具体的に把握し、不必要な生命保険を組まずに、場合によっては現在加入中の生命保険を減額し、その負担部分をローン返済や貯蓄に回し、ファイナンシャルプランの再検討を行うことで、将来を見通せるライフプラン作成に役立つこととなります。 月々4,000円の生命保険料以上を支払っている皆様なら、一度検討してみる価値があると思います。 次回コラムは第42回:賃貸から注文住宅に希望する方へ(間取りプラン編)をお届けします。 ■11/2OPEN!街角モデルハウス弥富「天然木の家・快適エコライフ」【事前予約制】について詳しくはこちら -
2019.10.25 /
第40回:東濃桧の間伐材活用
前回は、先導モデル事業プロジェクトの一員として持続可能な社会の為の省エネルギーチャレンジモデルのご紹介をいたしました。 今回は渡邊工務店独自で取り組むプロジェクトをご紹介いたします。 そのプロジェクトの見える化として、11月2日(土曜日)に“街角モデルハウス弥富”(事前予約制)をグランドオープンしますので、ご覧いただければ有難く存じます。 それは東濃桧の間伐作業にスポットを当てて森を守り、省CO₂対策や治水などの環境保護に渡邊工務店のビジネスモデルが貢献していくこと、そして結果的にお客様の暮らしにもお役に立てることを目的としています。 その見どころをご紹介いたします。 1.東濃桧の間伐材(五寸角の隅柱と五寸×四寸の管柱)を建物外周壁に使用。 森林資源としての森は、植樹してから100年の森に育つまで間伐の作業を要します。 良質な東濃桧が育つには十分な日光と栄養が必要です。間伐作業は植樹して間もない小径木の頃から、70年くらいたった中径木に至るまで継続される作業です。 小径木は土木工事の杭やバイオマスの材料にも活用されます。中径木の良質な間伐材は建築材料の柱として活用できます。渡邊工務店は、東濃桧を東白川製材協同組合から直接仕入れ、その品質管理は自社責任体制で行っています。 直接東白川製材協同組合と情報交換をしながら東濃桧間伐材の活用を進めています。 プレカット工場から入る木材を見ているだけの会社では、中々判りづらいストーリーかも知れません。ここで東白川製材協同組合工場長からお聞きした東濃桧中径木の間伐材を紹介いたします。 写真は直径30㎝の間伐材です。 写真では判りにくいですが、1年に直径5mmほど成長し、年輪が出来ていきます。 60年位の樹齢だそうですが、年輪の数を数えると樹齢が分かると思います。 “街角モデルハウス弥富”のグランドオープン会場に、下記写真の木材を設置しますので実物でお確かめ頂ければ嬉しく存じます。 (左から3.5寸角、4寸角、5寸4寸角2本、5寸角の柱) 天然木なので、山の傾斜、水の状況、日の当たり具合で場所によって差が出ます。 但し、東濃桧の森があるエリアの環境は厳しく結果的に目の細かい年輪となり、良質な桧ブランド東濃桧に育っていくとのことです。 同じ桧でも暖かい地方では年輪幅が1㎝位になり、30年で30㎝の直径の桧が育つところもあるとのことでした。 2.5寸の柱で建物外周壁の厚みを増し、断熱材を厚く吹いて高断熱の建物とする。 断熱材を現場発泡硬質ウレタン120mm厚にすることにより、“街角モデルハウス弥富”では北海道のUA値基準以下を実現しました。 ちなみに愛知県のUA値基準0.87以下、北海道のUA値基準0.46以下です。 ※UA値とは: 「UA値」とは、「外皮平均熱貫流率」のことで、家全体の断熱性を表す数値です。 断熱性と言っても、家の中の熱量がどれだけ多いかを測るものではありません。 壁を伝わって家の中の熱量がどのくらい外に逃げるのかを表す数値で、住宅の気温差が1℃のとき逃げていく熱量を、壁や窓、屋根、床などの外部に触れているところの全体の面積(外皮面積)で割った物が、「UA値」なのです。 「UA値」の数値が低いほど、断熱の高い住宅となります。 3.エアコン1台で全館空調「マッハシステム」搭載。 高気密、高断熱のメリットを最大限生かす省エネタイプの全館空調システムがマッチ。 “街角モデルハウス弥富”は完成していますが、現地ではVRにて完成前の構造体を見ることができ、5寸の柱もご理解いただけると思います。 11月2日(土)、3日(日)、4日(祝)、9日(土)10(日)に、“街角モデルハウス弥富”ではオープンイベント開催中です。 皆さまお誘い合わせの上ご来場頂き、是非ご体感下さいませ。 スタッフ一同、心よりお待ちしております。 尚、前回のコラムにて先導モデル補助対象について165棟と記述しておりましたが60棟の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。(※前回コラム記事は訂正しております。) 街角モデルハウス弥富「天然木の家・快適エコライフ」【事前予約制】オープンのお知らせはこちら 街角モデルハウス弥富「天然木の家・快適エコライフ」【事前予約制】への来場予約と詳細はこちら -
2019.10.08 /
第39回:先導事業の取組み
国土交通省の主管する令和元年度(第1回)サステナブル建築物等先導事業(省CO₂先導型)について渡邊工務店も参加するプロジェクトが採択されました。 プロジェクト名は戸建住宅新築区分ハイブリッド太陽エネルギー利用住宅先導プロジェクトです。(詳細は下部にて) プロジェクトの体制とそれぞれ役割をご説明します。 マッハシステムで渡邊工務店がお世話になっている株式会社FHアライアンスが本提案の取りまとめと検証、そして今後の普及について住宅会社と省CO₂技術の展開を担います。その検証については九州大学、立命館大学、湘南工科大学が全国のデータの収集、分析、効果検証をFHアライアンスと共同で行います。 そのデータを実際に取得する住宅の供給を北陸エリア、九州エリア、中部エリアの3社の住宅会社が担います。 中部エリア担当の住宅会社が渡邊工務店となります。 これから、4年間にわたって60棟の住宅を、未来のあるべき姿となる先導的な住宅として渡邊工務店も含めた3社で供給し、各大学と共同した4年間のデータ検証により先導的な効果の見える化をして、さらに世の中に多くの住宅を水平展開しようとするものです。 このプロジェクト推進の一環として国土交通省より上記60棟について、工事の一部補助として1棟当たり135万円の補助金を受けることとなりました。 135万円の補助金に付きましては、お客様の建物の価値に還元できることとなります。 (※コラム公開時には、165棟と記載しておりましたが、60棟の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。) 渡邊工務店としましても、国交省の補助金、お客様と当社の負担を併せ持ちましてサステナブルな世の中に貢献できる先導的な住宅を供給していきたいと存じます。 それでは建物の説明を簡単にいたします。 今回の先導事業採択のベースとなったのは元々渡邊工務店も含めて3社の住宅性能が高レベルであり、本プロジェクトで提案する全館空調システム(マッハシステム等)が取り入れられている為、事業の水平展開が容易であることが理由の一つです。 (マッハシステムの仕組) 現在渡邊工務店の建物においてマッハシステム搭載率は50%を超えています。 先導的な住宅実現の為にはかなりの投資も必要とされています。 渡邊工務店でご検討の多いマッハシステム+4キロ前後の太陽光発電パネル搭載をベースにしてご検討頂ければ、国交省の補助金、お客様の投資、当社の負担を併せ持ちましてサステナブルな世の中に貢献できる先導的な住宅を実現していけるのではないかと考えています。 先導モデルで住宅をご検討頂けるお客様がいらっしゃいましたら有り難く存じます。 本プロジェクトは省CO₂だけでなく、非常時エネルギー自立の実現に対する取り組みを認められたことも大きな特徴です。 非常時において電力、ガス等のインフラが麻痺していても、2日間自立でき、且つ太陽熱エネルギーを利用する。また貯水機能付き非常時給水タンクシステムを採用することで、数日間の水の確保を可能とすることなどです。 (FHアライアンスホームページより) 実は現在本プロジェクトで新築の打合せ進行中のお客様がいらっしゃいまして、プロパンガス対応なのですが、普段のガス代の負担が少ないことで、プロパンガスであれば独立型のガス供給元として災害に強い住宅として再評価できたように思います。 これからの気候変動を考えると、地震のみならず台風や豪雨などから家族を守る家として今回の先導モデルは評価できると思います。 渡邊工務店の本業である住宅事業が省CO₂としてお客様の家計だけでなく地球環境にも貢献できる本プロジェクトに参加できることを誇らしく思います。 本プロジェクトにご興味頂ければ幸いに存じます。 マッハシステムについてはこちら -
2019.09.19 /
第38回:音楽と天然木
芸術の秋になると色々なところで音楽を聴く機会が多くなりますね。 私はジャズが好きで車の移動中よく聴いています。 ところでスターバックスのようなカフェで流れている音楽は、ジャズと呼ぶより環境音楽であると、某映画の中で語られていました。 ジャズは演奏者自身の人生の本物の音(ライト・ノート)の追求をするものと言われるように、同じ曲でも演奏者それぞれが固有の音を追求しています。 その為、同じ曲でも演奏者が異なると全く違う曲のように聴こえ、同じ演奏者でもその日の気分、天気によって演奏する度に感じが異なります。 本物の家を追求する家造りにも通じるところがあるように思います。 そんなところから人生に照らしあわせて、歴史をたどってきた大人達がお酒を飲みながら一人でバーに居るという情景がジャズと似合うように思います。 バーでお酒が入ると格好を付けた感じに酔って、何かを語ってしまいますね。 たまにはハードボイルドを気取って、バーボン片手にしんみりとするのも楽しいと思います。 先日訪れた神戸のジャズのライブバーベイズンストリートでひと時を過ごし、そんな思いを致しました。 その時の演奏風景です。 音が無いのが残念です。 (ボーカル中川さつき ピアノ片岡ゆき ベース三原脩 ドラム平山惠勇の皆さん) 自宅にオーディオルームを設え、バーコーナーを造るようなオーダーをお客様から頂くことがあります。 そんな時はライブバーにいって、本物を体感してみると参考になるかもしれません。 天然木の建物は音にも優しくてプロの演奏者からも高評価を頂いています。 オーディオ環境としてのシアタールームやリビングルームにマッチすると思います。 春日井展示場のオープンライブの時に、展示場のリビングルームでクラッシックのピアノトリオ Trio Luce(トリオ・ルーチェ)の皆さんにジャズのスタンダードナンバー、You'd Be So Nice To Come Home Toを演奏していただきました。 クラッシックベースなので、いつものジャズの雰囲気と少し違っていましたが、それも良かったです。 春日井展示場紹介動画の後半に演奏して頂いていますのでご覧いただければ幸いです。 (トリオルーチェの春日井展示場リビングでの演奏会) 「天然木の家・快適エコライフ」春日井展示場について詳しくはこちら 天然木で建てる家の効果についてはこちら -
2019.09.10 /
第37回:百年住み継ぐ家
9月に入り、秋の気配を感じるといよいよ行楽の季節ですね。 皆様におかれましてはどこかお出かけの計画は決まりましたか? もし、これからご検討されるのなら、犬山市にある博物館明治村もその候補に入れていただければ嬉しく思います。 明治村の案内を読むと、「明治時代は、我が国が門戸を世界に開いて欧米の文物と制度を取り入れ、それを同化して近代日本の基盤を築いた時代で、明治建築も従って江戸時代から継承した優れた木造建築の伝統と蓄積の上に、新たに欧米の様式・技術・材料を取り入れ、石造・煉瓦造の洋風建築を導入し、産業革命の進行に伴って鉄・セメント・ガラスを用いる近代建築の素地を築いた。」そうです。 帝国ホテル中央玄関などの歴史的建造物や様々な建物の中には、100年以上たった木造住宅で、メンテナンスがしっかりされている住宅が建っていました。 外観は趣があって、新しい設備を施せば今でも快適に住めるように感じました。 少しマイナーなのかもしれませんが、私の好きな建物のベスト3を紹介いたします。 それぞれの建物にまつわるストーリーが建物をより感慨深くさせてくれます。 紹介しきれない建物は、実際に明治村を訪れて体感していただければ嬉しく思います。 ナンバー1(2階建):神戸山手西洋人住居 1887年頃(132年前) 当時神戸が横浜と並んで貿易港として発展しており、建物にも洗練されたものが求められたために西洋風のお洒落な建物が建てられたと考えられるようです。 現在の神戸は港の見えるハーバーランドのモザイク、その向かいにある海に浮かんだようなメリケンパークオリエンタルホテル近辺が多くの人達を楽しませているように思います。 神戸はスイーツやパンは美味しくて、小粋なレストラン巡りも楽しめます。 夜になると路地裏のジャズバーの灯りが港町の異国情緒を醸し出します。 こちらの建物をそばで眺めてみると100年前の昔からそんな感じなのかなと思いました。 ナンバー2(平屋):森鴎外・夏目漱石住宅 1887年(132年前) 森鴎外・夏目漱石がそれぞれ借家として住んでいた家だそうです。 この家で鴎外の「文づかひ」や漱石の「吾輩は猫である」が執筆されたそうです。 ナンバー3(3階建):東松家住宅 1901年(118年前) 名古屋の中心部堀川沿いにあった商家とのことで、三階建ての木造建築です。 江戸時代にはいかに富裕でも武家以外のものが三階建ての建物を造ることは許されず、慶応時代になって許されたとのことでした。 中に入ると当時の商家の面影が偲ばれます。 写真は、町家中庭の三階までの吹き抜けです。 これから建てられる皆様の建物も様々なストーリーを育んでいくことと思います。 ところで、弊社は今年で業歴112年となります。 渡邉工務店は今年から新しく60年長期保証システムを採り入れました。 このシステムは、「百年住み継ぐ家」となるような、長くお付き合いしていく為の信頼の証として、外部の機関と連携を取り、業歴のおよそ半分の60年を保証期間としています。 どの様な想いからこのような取り組みに至ったのかを、中日新聞にて掲載された「百年住み継ぐ家」に対する弊社社長の対談記事からご理解頂ければ幸いに存じます。 本来建物は人が暮らしていないと朽ちていきますが、明治村の建物をみると、多くの人が訪れ、メンテナンスもしっかりされているのでエイジングが利いた、良い雰囲気で建っていました。 博物館の建物なので当時のままの状態で大切に維持されていますが、これから新しく建てる天然木の建物も、大工や職人のしっかりとした技量と、定期的に新しい設備や機能を付加し、メンテナンスを欠かさなければ、暮らし易い「百年住み継ぐ家」になるのかなとも思いました。 伝統技法で建てられたしっかりとした建物であるならば、5年毎にチェックして、経過年数に合わせてリフォームをしていけば、天然木の建物だからこそ、60年経っても、佇まいと風合いに満ちた愛着のある住宅として住み継がれていくように思います。 渡邊工務店の60年長期保証システム 「百年住み継ぐ家」に対する弊社社長の対談記事 -
2019.08.05 /
第36回:愛知の暑さ
梅雨が明けた途端、厳しい暑さが続いておりますが、皆様体調はいかがでしょうか。 名古屋にある白川公園の若宮交差点に渡邊工務店の温度計付きの大型看板(音楽好きならビルボード)がありますが、信号待ちで38℃を刻んでいました。 マッハシステムのお話を新たにコラムで記述したいところですが、あまりの暑さで断念します。 愛知の暑さは凄いと思います。全館空調システム『マッハシステム』の快適さを是非展示場でご体感頂ければ嬉しく思います。 焼き直しにはなりますが、以前さわやかな季節に記載させていただいたコラムを見て頂ければ幸いです。 「第29回:マッハシステムで高原リゾートのような暮らしを」のコラムで、体感感覚を 住宅との関係では、「第18回:マッハシステムと天然木の家」でシンプルに説明させて頂きました。 よろしければご覧ください。 エアコン一台で快適空間「マッハシステム」について詳しくはこちら 最寄りの展示場について詳しくはこちら -
2019.07.09 /
第35回:夫婦のお互いの呼び方と「天然木の家・ふたり」
7月6日の土曜の朝、NHKテレビの「チコちゃんに叱られる」で夫婦の呼び方の寸劇をしていました。 若いころはお互いの名前で呼び、子供が生まれるとお母さんとお父さんと呼び、夫婦喧嘩をすると「私はあなたのお母さんではありません」と奥さんが応答し、孫ができるとおばあさん、おじいさんと呼び合っていました。 家族の中での役割りが夫婦のお互いの呼び方に影響を与えているようです。 私も同じような経験をしてきたので、微笑ましく見ていました。 しかしながら、夫婦二人になってもお互いのお呼び名がおばあさんやおじいさんで、お互いの1人称の名まえを呼びあうご夫婦は少ないのでしょうか? ところで、渡邊工務店の規格住宅「天然木の家・ふたり Ver.2」展示場でのお客様とのエピソードに似たような話がありましたので、ご紹介いたします。 「天然木の家・ふたりVer.2」展示場がリニューアルオープンした際に、建物と共に紹介させて頂きました。こんな内容でした。 “ふたり”の家の1階のリビングはリゾート感満載の勾配天井です。 バリ島にあるヴィラのようなイメージです。年配のご夫婦にもご覧頂きたい展示場です。 また、”ふたり”の家のモデルハウスのご来場がキッカケで、若いご夫婦が年を経て、いずれ訪れる未来のふたりの姿を想像していただければ、大変嬉しく思います。 今回のリニューアルでは、展示場でお会いした、60代のご夫婦の話に共感して、インテリアを設えてみました。そのご夫婦の話を少し紹介させていただきます。 子育ても終わり、ふたりの子供たちも家を出て、それぞれに家庭を持っています。 いずれ、孫を連れて遊びに来た時に、楽しく過ごせる家に建て替えたいとの想いから建築の計画が始まりました。 今の家に住み始めた頃は、ご主人のお母さんと同居の二世帯住宅で、子供たちも幼くてワイワイガヤガヤの大家族の賑やかな生活が、今でも楽しく思い出されるとのことです。 楽しい思い出の家ですが、元気なうちにと建替えを思い立ったとのことでした お話をしていて、奇妙に感じる事がありました。 それは、こちらの60代のご夫婦、「お父さん」、「お母さん」と相手のことを呼ばれていたことでした。 そのことをお伝えすると、子育てが大変だったのでいつの間にかこうなってしまった。今更、名前で呼ぶのも照れくさいし・・・ とのことなので、家を建て替えることをキッカケに、今まで、親御さんのお世話や、子育ての為に頑張ってきたのだから、お互いの呼び名を「あなたと私」でとお願いし、今度は自分たちの為の家、そう「ふたり」の家を作りませんかとご提案致しました。 いかがですか? それぞれのご夫婦が、思い出をつむぎ、そして懐かしく振り返ることの出来る家造りの参考に「天然木の家・ふたり」がお役に立てれば幸いです。 モデルハウスは、若い二人にもご満足いただけるインテリアコーディネートに設えてみました。 天然木の家でありながら、規格住宅にすることで、リーズブナルな価格を実現しています。 これから訪れる様々なライフイベントや、二人の未来を想像してこの展示場をご覧頂ければ幸いです。 スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。 予約制「天然木の家・ふたりVer.2」展示場の詳細&ご予約はこちらからどうぞ。 規格住宅「天然木の家・ふたり」についてはこちらをご覧下さい。 -
2019.06.12 /
第34回:天然木とワシントン条約
一つとして同じ物の無い天然木の木材は、集成材に使われる木材や貴重な銘木として珍重される木材など様々です。 ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は、野生動植物の特定の種が過度に国際取引に利用されることのないよう、これらの種を保護することを目的とした条約です。1973年にアメリカ合衆国のワシントンにおいて採択されたことから、ワシントン条約と呼ばれ、現在、約180カ国・地域が締約国になっています。 この条約には「附属書」とよばれる規制の対象となる動植物のリストが掲載されており、絶滅のおそれの度合いに応じて規制内容が異なり「附属書Ⅰ」・「附属書Ⅱ」・「附属書Ⅲ」の3つに分かれています。 それぞれ保護のレベルにより商業取引はできないもの、輸出許可証をもって商業取引できるものなどにランク分けされています。 実は木材もワシントン条約のリストに掲載されているものが種々有ります。 最近のニュースで知るところですがローズウッド(紫檀)が厳しい基準の木材にランク変更になりました。 バイオリンなどの楽器、スピーカー、高級家具、仏壇などに珍重されていましたが、今後の供給を考えると心配してしまいます。 そんなこともあって、先日岐阜高山のお箸専門店で紫檀の箸を見つけたときは思わず購入してしまいました。 端材で作れるのか2,000円で購入できました。 弊社木材センターの木材の中でローズウッド(紫檀)を探して見ましたが、見つけることができませんでした。 黒檀の木材は何枚かありました。何れもマメ科の堅い木で銘木として貴重な木材です。 その他様々な木材があるので、ご来場いただいて探索いただければ幸いです。 東濃桧や長良杉など、地元の植林された木材は循環型資源なので、同じ天然木でも皆さんにお使いいただくことで、より美しい森や山、そして川を育むことになると思います。 過日木材センターで選んだ両耳付きの本栂材(前回のブログをご参照下さい)で作成した腰掛が完成しましたので、お披露目させていただきます。 ▲完成の腰掛 ▲弊社木材センターの耳付本栂木材 皆さまも気に入った天然木で、何か造作にチャレンジしていただければ嬉しく思います。 -
2019.04.25 /
第33回:バスツアー棚卸しフェア
現在渡邊工務店でご参加の募集をしています「天然木の家・和魂洋才」神宮東展示場さよならバスツアーのコースに、本社木材センターでの天然木棚卸しフェアがあります。 ちょうど渡邊工務店木材センターの板材(本栂で長さ200㎝、幅約35㎝、高さ6.5㎝ ¥45,000‐)を使って自邸玄関の腰掛を作ろうとしていますので、ちょっと紹介させていただきます。 膝が悪くなり玄関で靴を履くのに苦労することが多くなったことがきっかけです。 長さ120㎝、高さ42㎝の腰掛作成の為、両耳付きで木肌の好みに合うものを探し出しました。 腰掛の足の部分も上記板材をカットして同じ材料で作ります。 木材センターには様々な木の種類、寸法の木材がいっぱいありますので、棚卸しフェアは天然木に興味のある方は是非楽しみになさってください。 卸価格が黄色いタグで明記してありますので安心です。ちなみに加工費用は別途掛かります。 (私の選んだ本栂材、黄色いタグに価格が表記されています。) (木材センター内の他の木材) 選んだ板材の特徴は両耳付きです。 板材で耳付きというのは木材を綺麗に四角くカットするのではなく、樹皮が付いていた耳と呼ばれる部分を残して製作する、木の外皮部分をそのまま活かして加工するものです。 内側の板目の色も外側の白太と内側の赤身に変化があり、趣があると思います。 両耳付きはテーブルや腰掛に使うことが多いと思います。 見た目の自然さ、触った時の感覚に味があって、好みの加工方法の一つです。 片耳付は木材の片方が綺麗にカットされていて、キッチンのカウンターや洗面所のカウンターに使うことが多いと思います。 それでは、両耳付き材の活用事例をご紹介いたします。 テーブル こちらは片耳付材の事例です。 (式台) (洗面カウンターとキッチンカウンター) 今回は耳付木材のご紹介でしたが、大きな大黒柱等の柱材、スクエアなカウンターになるような様々な木材がありますので、天然木に興味のある方には是非ご体感頂きたいコースです。 皆様のバスツアーのご参加をスタッフ一同、心よりお持ちしております。 「天然木の家・和魂洋才」神宮東展示場さよならバスツアーについて詳しくはこちらをご覧下さい。 各展示場情報について詳しくはこちらをご覧下さい。 -
2019.04.11 /
第32回:健康長寿の家
健康長寿の家と耐久性の高い家は少しニュアンスが異なると思います。 建物の長寿命を考えるときは、物理的に長持ちする材料を選択することを重視することがあります。 木より鉄やコンクリート、石やレンガ、そしてタイル、場合によっては新技術で開発された独自の新素材を使って長持ちする。 無機質で工業製品のような長持ちする家だけを長所として捉えるのではなく、日々の暮らしに寄り添った長持ちさせたくなるような家も良いと思います。 人工的な新しさのままの建物よりも、手入れの行き届いた古い木造の建物や街並みもいいものだと思います。 日本人の肌感覚で健康長寿命の家は、天然木を使い、熟練の専属大工で施工された日本建築の家、長持ちする家より長持ちさせたくなるような家だと思います。 そして家守りとしてその家の長寿命を担っていくのは、その建物を建てた代々続く地域の工務店が相応しいと思います。 例えば住宅会社が60年長期保証を標榜するのなら、その60年の家守りをその住宅会社にゆだねるには、その倍位の120年近い社歴があって安心できるのではと思います。 長期保証のシステムとして、60年長期保証の仕組みは作ることはできますが、その期間を家守りとしてお付き合いし、維持管理をしていくには相応の社歴が必要だと思います。 その維持管理の内容は高度な技術で対応するというよりも、私たちの歯のメンテナンスと同じように定期的な検査で状況を目視・確認し、虫歯や歯槽膿漏で痛み、抜歯をするようになる前に適切な処置を行い、年を重ねても残存歯数が約20本あれば食品の咀嚼が容易で快適な生活ができ、そして何よりも丈夫な自分の歯は長生きの源泉であることとよく似ているように思います。 日本歯科医師会が提唱されている80歳で自分の歯を20本持つことを目指している8020運動と同様のような感じかなと思います。 この8020運動の目的は健康で快適な長寿社会の実現で、年を重ねても快適な質の高い生活を長く続け、個人の負担だけでなく、医療費軽減による国の財政負担の軽減にも寄与していくことだと思います。 私たちの歯もいくらお金をかけて義歯を造っても、自分の歯で生活する方が快適ですし、治療の痛みもなくて見栄えも良く、何より多額の費用も掛かからず長生きの源となります。 住宅の長期維持管理の趣旨も末永く快適に暮らし、突発的で大きな費用もかけず、見栄えの良い家を維持管理していくことなので、自分自身の歯の維持管理と同じような意味合いになるのかなと思います。 住宅会社の建物の維持管理のスタンスは、愚直に末長くお付き合いを続けていくことだと思います。 そう考えると、どんな長期管理システムよりも我が家を建築した住宅会社が無くなってしまうことが一番の長期維持管理継続のリスクになると思います。 いつでも外観が見られる渡邊工務店の施工事例として白鳥庭園の清羽亭が築30年ほど経っています。 白鳥庭園を訪れて頂くと、維持管理を継続しながらそれなりに古くなった木造建築の佇まいを感じて頂けると思います。 エイジングケアを正しくして、時の流れを風情として楽しめる家もいいと思いますが、如何ですか? 渡辺社長が欠かさず実施しています出来映え検査に私もよく同行いたしますが、その折長寿命住宅に関するお話をお引渡し前の建物を見ながらお聞きすることがあります。 今回のコラムはそんな時にお聞きしたお話を参考にさせて頂きました。 実は、4月27日土曜日の中日新聞新聞朝刊にて、中日新聞の経済部長による渡辺社長のインタビュー記事が掲載されます。 そのインタビュー取材が4月5日金曜日 中日新聞本社1階応接室で行われました。 その中で長寿命住宅についても語られていますので、4月27日土曜日中日新聞朝刊掲載のインタビュー記事をご拝読頂ければ有難く存じます。 (4月5日金曜日 中日新聞本社 1階応接室 インタビュー取材風景) 渡邊工務店の歴史について詳しくはこちらをご覧ください。