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2021.04.16 /
第71回:「全館空調・換気で快適クリーンな住まいをつくる」の講演を聴講して
全館空調・換気で快適、クリーンな住まいの室内は、土や有機肥料を使わず土に代わる特殊なセラミックに根を張らせ、水溶性の化学肥料で清浄野菜(清浄野菜:下肥(しもごえ)を使わず、化学肥料で栽培した野菜)の育成に適しています。 雑菌が繁殖することなく、無農薬で室内栽培の為、清潔で安心です。 食べる直前に収穫できるので新鮮です。 室内でハーブを育てる際に、照明の設置の仕方や場所を工夫すると、グリーンインテリアとしてもデザインできると思います。 4月3日・4日にグランドオープンしました「マッハ空間」-Cube-大府展示場の2階には、インテリアというよりもまだ野菜工場のようですが、そのような清浄野菜を育てているプランターを置いています。 まだ育て始めたばかりで、もう少しすると見栄えも良くなるように思います。 レモンバームやミント、バジルのハーブ系とリーフレタスを栽培しています。 こんもり青々と育つと、鑑賞にも食用にも貢献するように思います。 室内栽培のハーブを、朝起きたときに少し摘んでサラダとして料理に使い、朝食の彩にすると暮らしのシーンとしてお洒落な感じがするかもしれません。 室内清浄野菜を育てることと、全館空調のマッハシステムは相性が良くてこのような取り組みを始めました。 さて、最近の新型コロナウイルス感染症に伴う社会情勢において、室内換気の重要性が考えられる中、当社技術顧問の東京大学名誉教授の坂本雄三工学博士より、当社公式ユーチューブにおいて「全館空調・換気で快適クリーンな住まいをつくる」をテーマにおよそ1時間の講演をいただきました。 こちらをクリックして講演をご視聴ください。 👉 「坂本雄三先生講演全編」 また、全編の講演内容を4つのテーマに分け。当社公式ユーチューブにおいてご視聴いただけるようにいたしました。 私の感じた聴講ポイントも添えましたので、併せてご視聴いただければ幸いに存じます。 1.換気の重要性 👉 換気の重要性 <私が感じた聴講ポイント> 換気の重要性がコロナ禍で再認識され、三密を避けることが重視されるようになりました。 そこで、それ自体は無害なCO2濃度から人間の呼気を測り換気量を考え、新型コロナウイルス感染症の拡散を推定し、新型コロナウイルスを希釈して感染リスクの低減を図ることを考えます。 2.空気清浄機と全熱交換換気の効果 👉 空気清浄機と全熱交換換気の効果 <私が感じた聴講ポイント> 空気清浄機が空気をきれいにするには、4つの方法がありますが、どれもファンで室内空気を集め浄化する過程は同じとのことです。 集塵するサイズはスギ花粉から飛沫核(飛沫核:咳やくしゃみ、会話によって飛び散ったしぶきが乾燥し、直径5μm未満になったもの)、ウイルスまで様々であるが空気清浄機の清浄効果は集塵効率より風量に大きく影響されます。 換気風量が大きくなると建物の省エネ効果が下がりますが、全熱交換換気により省エネと換気の両立が可能であり快適な住まいは、そのような対策を立てたいです。 3.グリーン成長戦略、グリーンイノベーション行政施策 👉 グリーン成長戦略、グリーンイノベーション行政施策 <私が感じた聴講ポイント> 菅総理は所信表明により2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにし、日本の脱炭素社会実現を世界に発信されました。 またパリ協定ではCO2削減率を2030年に2013年比日本全体で26%削減目標としていますが、住宅・建築の民生部門はその中でも特に厳しく50%削減となっています。 このようなことから、住宅の省エネ基準は今後益々厳しくなっていくと考えられます。 そのような、脱炭素時代の住宅・建築のイノベーションは省エネルギー・創エネルギー・長寿命住宅・材料、工法の省CO2と木造化などの4要素の分野に大きな革新が求められるとのことです。 4.大風量小温度差全館空調マッハシステムの特徴 👉大風量小温度差全館空調マッハシステムの特長 <私が感じた聴講ポイント> アフターコロナの新しい生活様式や来るべき脱炭素社会は、住宅の全館空調時代が到来しました。 様々な全館空調システムを比較する中で、大風量小温度差システムのマッハシステムが優れているところを、マッハシステムの設計方針と目的そして数値目安から考察しました。 特に大風量全館空調の空気循環が、建物の隅々までの空気清浄を実現し空気清浄機と加湿器機能を付加することにより、建物内において①温度②湿度③換気損失の回収④粉塵や臭い⑤ウィルス濃度の希釈という5つの空気環境をコントロール下に置くことが重要と感じました。 私が感じたところは、東京大学名誉教授の坂本雄三工学博士の学術的なお話でしたので難しいところもありましたが、アフターコロナやニューノーマルの暮らし、そして今後の脱炭素社会に大切なテーマなので何度か見返して理解に努めました。 皆様のご参考になれば有難く存じます。 ■渡邊工務店の家造りについて詳しくはこちら ■エアコン一台で快適空間「マッハシステム」について詳しくはこちら ■最寄りの展示場について詳しくはこちら ■資料請求はこちら -
2021.04.01 /
第70回:空気がうまい。
先日、近くの桜公園へ行ってきました。 桜はまだ満開でなく、平日の早朝なので、ひと気も無く、ひんやりとして空気を美味しく感じました。 (早朝に散歩した桜公園) 普段そんな風に思わない公園なのに、咲き始めの桜や早朝という誰もいない時間、少しひんやりとして静寂で凛とした空間にいると「空気がうまいな」と感じたのかなと思いました。 美味しい空気はどんな空気なのかを考えるきっかけになりました。 美味しい水は飲む機会がありますが、科学的に作成した無機質の蒸留水や純水に比べれば、本来は不純物であるはずのミネラルを含んだ天然水を美味しく感じます。 日本の水道水も本来は美味しいようで、東京都水道局のペットボトル「東京水」は、隠れた東京みやげとして有名です。 同じ水でもブランドが付くと感じ方も変わりますね。 「六甲のおいしい水」とか、フランス産の天然炭酸水の「ペリエ」なども食生活を豊かにしてくれてます。 ブランドの力を借りなくても、グラスの選択やテーブルや椅子の設え、インテリアや照明によって、そこで頂くミネラルウォーターも美味しく感じるようになるかもしれません。 以前、上高地に行ったとき高原の朝の空気は違うように感じたことも同様の要素があるのかもしれません。 このことは家の中で「空気がうまい」と感じる環境を作ることのヒントになると思います。 もともと水にしても、空気にしても、本来は無機質なものですが、微かに潜む他で出せない要素によって、計算できない美味しさの評価が生まれるように思います。 美味しさの評価は、感情の評価が加算されて大きくなるように思います。 日本家屋や和室が落ち着きを醸し出すポイントは、木視率45%という数値にあると言われています。 木視率とは室内を見渡した時、木が見える割合のことです。 そして、桧などの天然木はフィトンチッド(フィトンチッド:一般に、リフレッシュ効果などの森林浴効果をもたらす森林のかおりの事)をはじめとした様々な物質を香りとともに微かに放出しています。 森林浴が体に良いと言われていますが、天然木の木造建築だと日常生活の中で取り組めることとなりますね。 そして、その桧が東農桧ならブランドとしても品質としてもより心地良いように思います。 渡邊工務店は、次世代全館空調マッハシステムにより、人に優しく天然木にも優しい快適な室内空気環境を科学的に実現しています。 天然木による木造建築を大切にする渡邊工務店の「素材」「匠の技」「歴史」への拘りは、マッハシステムで実現された快適な室内空気を、暮らしの中で高原の空気のようにおいしく感じさせてくれると思います。 渡邊工務店のそれぞれの住宅展示場でご体感頂ければ幸いです。 ■渡邊工務店の家造りについて詳しくはこちら ■エアコン一台で快適空間「マッハシステム」について詳しくはこちら ■最寄りの展示場について詳しくはこちら ■資料請求はこちら