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2024.01.23 /
第109回:神戸ルミナリエに思う
このたびの令和6年能登半島地震により被害を受けられた皆さまには、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。 私が住まう神戸は1995年1月17日の「阪神・淡路大震災」から29年となりました。 29回目の「神戸ルミナリエ」が開催されています。 (26~28回は新型コロナウイルスの影響で代替イベントを実施) 「フロントーネ・ガレリア」(メリケンパーク)のイメージ図 「神戸ルミナリエ」は阪神・淡路大震災の記憶を後世に語り継ぐとともに、神戸の希望を象徴する行事として開催されています。 現在の神戸は復興も進み、当時の若者や子供たちは社会の中心となって地域を盛り立てています。 当時の様子は地震の防災学習施設や資料などで知ることとなりますが、この時期になるとテレビや新聞で震災の特集が報じられています。 震災を経験して変わったことに地域の人々の意識があると思いました。当時は誰もが被災者であり支援者でした。自ら出来ることを他の人の為になすことで地域を支えようとの考え方は現在でも地域活動やボランティアそして行政の活動に脈々と流れていると思います。 復興を考える時にレジリエンスという言葉を思い浮べます。 レジリエンスとは、跳ね返り、弾力、回復力、復元力という意味を持つ言葉です。 ストレスと共に、物理学の分野で使われていた言葉でしたが、近年では個人・組織ともに通用する「さまざまな環境・状況に対しても適応し、生き延びる力」として使われるようになりました。 レジリエンスが広く知られるようになったのは、第二次世界大戦でホロコーストを経験した戦争孤児達の追跡調査において、過去のトラウマで生きる気力も萎えて経済的にも精神的にも不幸な人生を送る人達がいる一方、それらの苦しみを乗り越えて幸せで豊かな人生を送っている人達が調査結果で判明し、その違いを明らかにしたことからでした。 人生を分けた違いは、どんな困難や逆境にも押しつぶされることなく「状況に応じて生き抜く回復力」を持っていたか、諦めてしまっていたかでした。 日本は宿命的に天災から逃れられないエリアにありますが、日本人はどんな困難や逆境にも押しつぶされることなく「状況に応じて生き抜く回復力」を持っていると思います。 先程述べた地域の繋がりや行政のサポート、そして住宅業界においても各社の取り組みはレジリエンスを高めることに寄与していくように思います。 渡邊工務店も住宅事業を通じて生き抜く回復力を高めることに寄与できるよう一層取り組む所存です。 ■飛島村と「災害時における電気の提供に関する協定」締結について詳しくはこちら ■渡邊工務店の家造りについて詳しくはこちら ■最寄りの展示場について詳しくはこちら ■資料請求はこちら