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2022.07.29 /
第92回:オクラの花
菜園で育てている赤オクラの花が咲きました。 赤オクラの栽培は初めての挑戦ですが、こんなに花が可憐(かれん)だとは意外に感じました。 スーパーの野菜売り場で見慣れている青いオクラでなく赤オクラを育てようと思ったのは、オクラは色に関係なく栄養価が高い野菜ですが、赤オクラの赤い色素に含まれるアントシアニンが抗酸化作用をもち、免疫力を高め、眼精疲労の回復として期待できるため、シニア世代はもちろんスマホを離せない世代にも魅力的な食材だと思ったからです。 但し、アントシアニンは熱に弱く、加熱すると独特の赤色も消えてなくなるので料理のレシピには工夫が必要です。 一例をご紹介すると赤オクラの莢(さや)をそのままディップで食べるレシピや、赤オクラをスライスし、コンパニオンプランツ(:育てたい野菜や花のそばに植えることで、良い影響をもたらす植物)として一緒に育てているバジルと和えて、レモン・ツナ・黒コショウ・オリーブオイルで調理したスパゲティはワインによく合う料理でした。 しばらくは、我が家の食卓は赤オクラ三昧の料理があふれることになりそうです。 こちらの赤オクラの菜園は私と同じ世代の男女のグループで育てています。 いろいろなご縁があって性別や職業や環境の違う人々が集まると、仕事をしていた時のビジネスを通じて得た交流とは違う楽しさがあります。 人生百年時代を考えると、人は生まれて20年位は成長や学びの時期で、見守る親と共に大変なりにも楽しい時間を過ごします。 20才を越えて大人になって仕事に就き、伴侶に巡り合い、子育てを経験して40年位過ごして60代となります。 リタイアしてしばらくは夫婦ふたりの暮らしを送り、いずれ1人になる40年間を過ごすことになるケースが多いのかなと、私自身を振り返ると思います。 このように考えると定年退職した後の人生は、人生のマラソンの折り返し地点を曲がったばかりで、ゴールはまだあと半分の先の方にあるように思います。 もしそんな人生をマラソンの様にリアルに思い描くなら、ゴールまでのプランを若い時代の走り始めたころから考えてみることも如何でしょうか。 ゴールまでのイメージがあればそれまでの苦しい事や悲しいことも乗り越える力となり、楽しい事や嬉しいことは思い出として先々に楽しむことができるようになると思います。 マラソンランナーも入賞者はゴールまでのプランを描いて完走されているようです。 各ライフステージの思い描く具体的なイベントは、様々な生活シーンにあると思います。 今回の菜園や以前ご紹介したガーデニング、日々の料理やそれを楽しむ仲間達や家族と一緒の生活シーンは楽しいものだと思います。 旅行や外食の様にお金は使いませんが、我が家を中心に生活時間を使い、若い夫婦でもシニア世代でも誰かを頼りにお金を払って時間消費をすることから解放され、自分たちで何かに取り組んで自由時間の自給自足を行うことが実現します。 そんなにお金が無くても人生のゴールまで楽しく充実した人生を送るプランニングのポイントが、自由時間の自給自足ができる家かもしれません。 そんなライフスタイルに共感頂ける皆さまには、渡邊工務店のモットーである「天然木で建てる百年住み継ぐ家」のような日々の暮らしを通して我が家への愛着が増し、早く帰りたくなる家、休日は家族や仲間たちと楽しく暮らす家がお役に立てるように思います。 ■渡邊工務店の家造りについて詳しくはこちら ■最寄りの展示場について詳しくはこちら ■資料請求はこちら -
2022.07.07 /
第91回:センテナリアン
玄関に夏の花のカリブラコワが咲いています。 カリブラコア カメレオン ダブルピンクイエローという品種で、咲き初めの蕾はイエローですが、花が開くに従い花びらがグラデーションのようにピンクに変化していきます。 少し離れて眺めると、一品種ですが様々な花の寄せ植えの様に華やかな感じになります。 今回はセンテナリアンのお話をさせていただきます。未来のセンテナリアンになっていく、若い人達にとっても大切な話題だと思います。 センテナリアンとは、百歳以上の長寿者を指す言葉で「一世紀以上を生き抜いた」という意味があります。 老人福祉法が制定された1963年は日本の百歳以上は153人でしたが2020年には80,450人となり、およそ30年後の2050年には50万人を超えるといわれています。 現在70歳前後のシニアの方々は、30年後に多くの方が50万人のセンテナリアンの仲間入りとなり、現在30歳前後の世代では将来もっと多くのセンテナリアンが誕生しそうです。 渡邊工務店のホームページに掲載している「お客様の声」の中に、幼子のスナップ写真を拝見させていただくことがありますが、渡邊工務店のモットーである「天然木で建てる百年住み継ぐ家」は、そのお子様にとって「百年住み続ける家」になりますね。 ご参考:お客様の声より リンク先:兵庫県健康財団 リンク先:日経電子版 日本の総人口は減少傾向ですがセンテナリアンは増えていきます。 センテナリアンに対する啓発(けいはつ:人を教え導き高い知性や理解を与えること、一般の人が気づかないような点について専門の観点から教えること)活動が盛んに行われるようになってきたことが背景にあると思います。 <センテナリアンの3つのリスク対策とは> 1、健康的に日常生活を過ごす為のフレイル対策 フレイルとは、健常から要介護へ移行する中間の段階と言われ「加齢により心身が老い衰えた状態」のことで、早く対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性がありますが、放置すると生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす危険があります。 できるだけ長い期間、健康で生活の質を落とさず快適に暮らすための予防効果として、軽度のストレッチや運動を継続的に行うことを生活習慣に取り入れるといいですね。 2、認知症対策 認知症は様々な要因がありますが、加齢による認知症は誰も避けて通れない問題です。 高齢になれば認知症になるという前提で、住宅のバリアフリー化や介護設備、介護制度、施設の活用をすることも考慮に入れ、認知症対応の将来に備え、本人も家族も平穏な時を過ごすために、健常の時より家族とあらかじめお話をすることが大切なことだと思います。 3、百歳までの暮らしを支える金融資産の長寿リスク対策 金融資産の長寿リスクとは、長生きすることによって、定年後の生活費や医療費、介護費用などの負担により、老後生活に備えた資金が足りなくなり生活が経済的に困窮する事態になることです。 百歳は祝うべきことですが、経済的な側面において長生きすることにより、老後資産が足らなくなる「長寿リスク」も考えておく必要があります。 対策:例えば積立ニーサで長期の資産形成のシミュレーションをしてみましょう。 ご参考:ニーサとは:(金融庁NISA特設ウェブサイトより) 夫婦二人で40歳からの長期投資において、株価低迷で価格が低いときには購入量(口数)が多くなるドルコスト平均法により20年間60歳まで、二人の口座で月々積立48,658円を行うと、12ヵ月×20年≒1,168万円の積立総額となりますが、分散投資リスク対応の高い、全世界の経済成長と連動する全世界株式のインデックスファンドで積立投資をしてみます。 全世界株式平均利回りの過去20~30年の平均利回りは6~7%位ですが、今回は平均利回り5%で投資結果を計算してみました。そうすると20年後の60歳の時に総資産額は2,000万円となります。 ご参考:積立投資 シミュレーション (金融庁) また30歳から30年間、同様の投資商品を利回り5%で月々積立24,031円の積立を続けると、60才の時の総資産額は2,000万円になり、月々の積立負担は先程の一人分位です。 若い人達の資産形成のポイントは、少額でも時間を味方に早めの積立が良いと思います。 複利の長期投資の場合、長期にわたる投資資産の増え方は「雪だるま」に例えられます。 過去30年の世界経済は長期では成長していますが、景気低迷による株安や為替変動も経験し、資産形成は長期期間の積立継続と分散投資によるリスク対策が肝心だと思います。 そして高齢期の課題は、投資で築いた2,000万円の資産の長期に渡る取崩し方です。例えば60歳から年の利回りと同率の5%で2,000万円の資産を取崩すと毎年100万円になりますが、年の利回り率と取崩し率が同率なので百歳になっても資産は減ることなく2000万円の資産を守りながら、年100万円の収益の自己年金が得られることとなります。 但し、投資の未来は不確実なので自己責任と言われていることもお知りおきください。 また、株式投資一辺倒にならないよう預金や保険などのポートフォリオ(各種金融資産の組み合わせ)を預金は今必要なお金、投資は将来必要なお金、保険は万が一に必要なお金として見直して、現在から老後の資産形成のリスクを考えることが重要です。あとは夫婦二人でライフステージに合わせた働き方を計画し、収入を増やすことも考え家族の将来の具体的な老後の収支計画と管理方針を立ててみるのも良いと思います。 こうしてみるとセンテナリアンのリスクは住宅の寿命と似たところがあると思います。 フレイル(高齢者が健常な状態から要介護状態になるまでの中間の段階)のようなことを起こさない為、厳選された素材、卓越した技術で家を造り、60年長期保証システムをベースにメンテナンスに万全を図り、設備機器の改修や外壁等の修繕の為の積立金の準備を怠らないようにすることなどです。 なにより渡邊工務店はスーパーセンテナリアン(百十歳以上の長寿)の歴史のある会社なので、皆さまの家守としてずっとこれからも支えて続けていくことへの安心感も大切な事柄だと思います。 上記の図は2015年総務省の国勢調査によります。 リンク先:公益財団法人長寿科学振興財団(あいち健康の森健康科学総合センター内) ■渡邊工務店の家造りについて詳しくはこちら ■最寄りの展示場について詳しくはこちら ■資料請求はこちら