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2018.03.15 /
第13回:【時が味方する家】を建てよう。
家は建てた時から朽ちてゆき、価値が減ってゆくと考えていませんか? 111年の業歴の渡邊工務店がこれからの100年を見据えて【時が味方する家】を考えてみました。 多くの住宅メーカーは家の寿命やメンテナンスに最新のテクノロジーや高価な材料をつかって長寿命をアピールしています。 日本の家は、諸外国に比べて家の寿命が短いという話もよく聞きます。 しかし、欧米の70年以上経っている住宅は、最新のテクノロジーや住宅メーカーの推奨部材で作られた家ではありません。 それでも素敵な家が多いですね。 写真だけでなく海外旅行で本物を目にすると尚更、魅入ってしまいます。 ドイツでもイタリアでも、地域に根ざす工務店によって建てられた家がほとんどです。 そもそも、現在でも、日本のような量産プレハブ工業化住宅メーカーはありません。 それでは、どこが日本の家と違うのでしょうか? それは、長く住み継がれている家は【時が味方する家】だからだと思います。 年月を経るごとに、風合いや佇まいが醸しだされるような家です。 そんな住宅を渡邊工務店の施工実績でご紹介させて頂いています。 渡邊工務店では数寄屋現代住宅をテーマにこんな住宅もご紹介しています。 また、渡邊工務店の自社専属の大工で施工し、平成3年開園でもうすぐ築30年を迎えようとする白鳥庭園「清羽亭」 これから何十年も引き継がれてゆくと思います。 皆様の住宅も渡邊工務店自社専属の大工と天然木で施工させて頂ければ幸いに存じます。 天然木で造られた昔ながらの街並みは、心を込めた手入れと共に長く住み継がれ、所によっては町の文化遺産になっているところもあります。 身近なところでも地域の拠り所となっている神社仏閣や古い町並みにある商家や本家など、古くなっても趣のある佇まいの建物が良く見かけられます。 いずれも100年以上の歴史があると思います。 建物その物の耐久性ももちろんですが、天然木の素材や建物その物の風合いも含めて長きに渡って維持管理したくなるような本物の建物であることの方が重要だと思います。 そう考えると渡邊工務店も社歴を超えて100年以上愛される建物を造り続けていきたいと思います。 また、家の中のインテリアも自分たちで選んだ小物やカーテン照明で設え、ライフイベントの家族の写真やお気に入りの絵画などで飾り付けられています。 アンティークの家具も揃えてみたいですね。 お気に入りのインテリアや、日々の暮らしの思い出が詰まった家具が揃えてある家は長く暮らすほど愛着が増します。 もうひとつ「時を味方」につけましたね。 住宅の基本性能は、公的制度として200年住宅を目指して創設された長期優良住宅に該当する性能で充分ではないでしょうか。 政府公認の「時が味方する家」ができると思います。 制度の概要や趣旨をWEBで確かめてみてください。 きっとご納得されると思います。 渡邊工務店は物の基本性能や先進システムについてもキチンと取り組んでいます。 天然木の家と相性のいい大風量・無輻射熱・小温度差システムの次世代全館空調のマッハシステム(国土交通省の住宅・建築関連先導技術開発助成事業に採択された特許工法)を推進しています。 その他にも【時が味方する家】に大きく影響するのが外構造園です。 樹木を植え、ガーデニングで緑豊かな庭や玄関アプローチを作っていくといいですね。 植栽は植えた時から成長し、常に瑞々しいので年月が経つ程価値が上がります。 植栽をとりかかる時に幼年木を家族で植え、ガーデニングも自分たちで行うと、費用もかからず植栽が成長し、ガーデニングも整えられる時間そのものが家族の大切な思い出となると思います。 渡邊工務店で【時が味方する家】をご検討いただくと有難く存じます。 次世代全館空調のマッハシステムについてはこちら 施工実績「白鳥庭園 清羽亭」はこちら 施工実績「数寄屋現代住宅 知立市S様邸」はこちら -
2018.03.05 /
第12回:春を感じたらモネの絵を飾ります。
もう少しすると春の兆しが感じられるようになりますね。 ところで、私の好きな画家はクロード・モネです。 絵そのものが好きなこと、モネの絵がリビングや寝室のインテリアとして映えると思うこと、最後にモネの妻のカミーユとのストーリーが好きなことが理由です。 絵画の知識は全くの素人なのであてになりませんが、モネのような印象派の画家の展覧会や、特にモネの絵画展があるときは見に行くようにしています。 「印象派」はモチーフそのものを写実的に描写するのではなく、その時の光や空気感などを、感じたままに表現することを大切にしています。 形よりも印象を描いた絵画だと言えます。 風景や人物さえも光と色の描写の為のようであり色彩が素晴らしく、ここがリビングや寝室のインテリアとしてもしっくりする理由かなと思います。 有名なところでは「日傘の女」です。 「日傘の女」は春を感じたら飾りたくなるような絵画です。 この絵は顔に筆がはいっていなくて風景と人物を融合させた作品ともいわれていますが、実はこの絵が描かれる前に妻カミーユを亡くしています。 カミーユは次男を産んだ後、産後の肥立ちが悪く、若くして亡くなってしまいました。 死にゆく時にカミーユの顔が死相となり、刻々変わってゆく肌の色に思わず筆を取ってその顔を描いてしまったことは、色彩と光の天才画家のモネのエピソードとして有名です。 そんな事情を知っていては、その絵を見ると切なくてあまり好きにはなれません。 死にゆくカミーユの顔を描いた後、モネは人の顔の造型を描けなくなったともいわれています。 こちらの「日傘の女」もそうなのかもしれません。 「ラ・ジャポネーズ」 こちらは私の一番好きなカミーユの絵です。 楽しそうですね。 モネは日本が大好きだったようで、カミーユに着物を着せてこんなお茶目な絵も描いていました。 実はこの「ラ・ジャポネーズ」 以前に渡邊工務店名古屋支店よりほど近い、金山のボストン美術館に初来日をしたので本物を見てきました。 2メートル以上の高さのある大作で、カミーユは等身大でした。 いつも本やポスターで見ていたので、存在感に圧倒されました。 そんな思い入れもあり、こちらの絵の小さなレプリカを部屋に飾っています。 皆さんも、なにか思い入れのあるモノを部屋に飾ってみませんか? 生活を彩るインテリアにストーリーがあると思い入れもひとしおです。 カーテンやクロスがそれらを引き立たせるような設えができるといいですね。 ところで、 絵をリビングに飾る時、室内の設えはシンプルな方がバランスは良くなると思います。 この度新しくオープンした春日井モデルハウスの2階の打ち合わせコーナーには、渡邊工務店で施工させていただいた白鳥庭園の清羽亭の大きな写真を額に入れて飾っています。 デザイン博のときに建てさせていただいた日本芸術院賞受賞の数寄屋の本格日本建築で、渡邊工務店の技能の誇りでもあります。 一般の家庭ではここにお気に入りの絵を飾ることになるのでしょうか? 絵画を飾らなくても、室内の設えは引き気味の方がいい雰囲気になります。 新居に引っ越して暮らしが始まると色々なモノが居室に入ってきますので、絵画を飾らなくても、室内の設えは引き気味の方がいい雰囲気になると思います。 折角の新居なのでギャラリーのような設えにして、カフェのように飾りたい写真や小物もあるかもしれません。 そんな風に考えるとリビングやダイニングのカーテンは、大きな絵画やタペストリーを飾るのと同じくらい室内の雰囲気を醸し出すのに重要になると思います。 実はここが一番インテリアコーディネーターの腕の見せ所でもあり、クロスの柄や種類、建具や家具、照明機器や他のインテリア小物とのバランスを見ながら、カーテンの寸法や意匠、素材の質感を考えながら提案させていただきます。 2階の個室は出来合いのカーテンでもよいかもしれませんが、リビングとダイニングだけは折角の上質なインテリア空間を作るためにもインテリアコーディネーターとプロのカーテン業者に任せることもいいのかなと思います。 こちらの写真は渡邊工務店提携カーテン業者の末吉さんからお借りした事例写真です。 クロスの柄や建具の設えはシンプルでモノトーンの方が、カーテンや絵画、照明器具や家具などのインテリアを引き立たせるような落ち着きがあっていいように思います。 弊社インテリアコーディネーターとインテリアやカーテンの打ち合わせが楽しくできればうれしく思います。