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2022.06.13 /
第90回:アップサイクル
SDGsの達成やカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡にさせること)の実現に向けた取り組みは企業にとっても今や当たり前で、渡邊工務店も様々な取り組みを行っています。 そのような取り組みの中にアップサイクルがあります。 アップサイクルとは、使われなくなったモノに新しい価値を与えることで、元より価値の高いモノへと生まれ変わらせる取り組みのことです。 ちなみに、古着やタオルを掃除用の雑巾にする場合は、価値が低くなるためアップサイクルに対してダウンサイクルと呼ばれます。 再利用という点ではリサイクルと同じように見えますが、アップサイクルは製品がもたらす「価値」に着目し”新たな価値を生み出すこと”を最大の目的としています。 例えば、以前このコラムでも紹介した古民家をリノベーションして宿泊施設やカフェに再生したケースがアップサイクルになると思います。 “第78回:丹波篠山市福住を訪ねて” 古民家→宿泊施設 福住宿場町ホテル(ホームページよりホテル玄関前と街並み) “第51回:古民家カフェの杉柱” 古民家→カフェ RAWZEN FARMS CAFE(インスタグラムより杉柱の店内) 築120年の古民家を再利用し、現在神戸で大人気のカフェです。 アップサイクルは、廃棄を前提としないサステナブル(持続可能)な経済モデルを実現するアクションであり、アップサイクルで生み出される付加価値によって環境負荷の削減をすることはSDGsに繋がる重要な活動だと思います。 アップサイクルのポイントは、新たな価値を生むためにアイデアやデザインの力が大きく働いていることだと思います。 渡邊工務店はモダンデザインにも通じる数寄屋の心や、他社に真似できない歴史・匠の技そして素材を活かす工務店としてアップサイクルに挑戦しています。 最近の取り組みの一つに天然木を活用したマンションリノベーションがあります。 天然木が心地よい築20年のマンションリノベーション(渡邊工務店ホームページ施工実績より) 機能性が高く、コンクリートのイメージが強い、ややもすると無機質的なマンション空間を、天然木の風合いでリノベーションを行い暮らしの質をアップさせました。 そして古民家再生やリノベーションだけでなく、新築の場合においても、旧家にあった柱や欄間、建具を活用し、新たな意匠や役割を変えて新築工事に再利用しお施主様の想いをのせて趣のある上質な空間にアップさせるケースもあります。 古材を活かしたビルトインガレージのある混構造住宅(渡邊工務店ホームページ施工実績より) このような考え方や施工実績を備えた渡邊工務店でリフォーム・リノベーション、建替工事、新築工事をご検討いただけたら嬉しく思います。 ■渡邊工務店の家造りについて詳しくはこちら ■最寄りの展示場について詳しくはこちら ■資料請求はこちら