暮らしに平和を

2020.12.15 /

第63回:“鬼滅の刃”を見て鬼を想う

テレビアニメで鬼の描き方に感じるものがあったこともあり、先日話題の“鬼滅の刃”をイオンシネマで見てきました。
評判通りの良い映画だと思いました。

こちらは、私が思う現存する“鬼滅の刃”

国宝 太刀 童子切安綱 平安時代・10~12世紀

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1のホームページよりリンク

鬼退治の伝説で登場するのですが、平安時代の武将源頼光が京都北部の大江山で暴れていた鬼の“酒呑童子”を退治したとき、その首を切った名刀でその名も“童子切安綱”と呼ばれています。
安綱とはこの太刀を作った刀工、伯耆安綱のことです。

一説によりますと、当時大江山近辺は鉱山で栄えた裕福な地域でした。
そこに目を付けた都の勢力が、武士を派遣して制圧し富を侵奪したという背景があり、討伐の歴史を鬼退治伝説として伝え、討伐した人たちを鬼と呼んだという話もあります。

歴史的に見て鬼といわれるのは、滅ぼすべき敵であり、勝者からみた敗者の立場の人たちです。
“鬼滅の刃”は、鬼にならざるを得なかった人たちにもスポットライトを当てているところが大人の鑑賞にも耐えられるアニメの所以かなと思いました。そういえば、当初は深夜放送のアニメだった事もうなずけます。

ひょっとしたら、家を建てる時の“鬼門”にもそんな鬼たちの悲しいストーリーがあるのかもしれません。

かつて中国でも日本でも、昔の都から見て鬼門(北東)の方角の敵を退治したり、防御のために戦ってきたりした為、その人たちを鬼と呼んでいたと思います。

これは歴史の勝者の論理で、もし負けていれば敗者の鬼として歴史に扱われていたかもしれません。

そう考えると、鬼門の習わしは歴史の勝者の体験を踏襲し縁起にかかわる風習だと思いますので、今を生きる人間として大切にしていきたいと思います。

しかしながら、“鬼滅の刃”を見た後では、鬼たちにも思いを馳せる気持ちも湧いてきます。

そういえば以前、キャチコピーの勉強をしているときのあるフレーズを思い出しました。
「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました」というキャッチコピーで、「しあわせ」をテーマにした2013年度新聞広告クリエイティブコンテストの最優秀賞作品です。

桃太郎の物語も、立場によって本当に「めでたし、めでたし?」を問い、何かを考えさせるエッジの利いたコピーとして話題になりました。

当時は物事の本質を深く考えるきっかけになるとして、「学校の教材」にもなったそうです。

私は家の間取りを考える時に鬼門に拘りますが、“鬼滅の刃”のストーリーように鬼のことを想うと感慨深いですね。

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