暮らしに平和を

2024.07.04 /

第114回:モダンと和風

モダンを直訳すれば“現代的な”という意味になり、建築でいうと洗練されていてシンプルなデザインの中に特徴があることだと思います。
シンプルモダンの家は様々な住宅会社が提案されていますね。

モダンの対義語はクラッシックで“古典的な”という意味で、デザインの傾向としては装飾が華美になり、その目的はデザインで権威や階層を明認させたように思います。

建築においてはそれに疑問を持った建築家たちが、建物本来の合理性や実用性を追求すべく作り出したのが、無駄を極力排除したモダン建築です。

ところで、現在は伝統的な数寄屋造りも、誕生当初はそれまでの武家の伝統的な書院造りに対して、当時の先進的な商人や利休のようなインフルエンサーとしての茶人が作り出したモダン建築でしたが、歴史の中で伝統的、古典的な建築になっていったのかなと思います。

クラッシックのイメージの強い和風建築にもモダンテイストを加えることで、現代的な心地よい空間を作ることが出来ると思います。

モダン和風の建物やモダンテイストの空間設定を考えてみたいと思います。

◇ 現代アートを取り入れた和の平屋
渡邊工務店の施工実績より

和テイストですが、玄関ホールの壁全体にモダンなオブジェが飾ってあって象徴的です。

対比的に和テイストの室内や京都の竜安寺石庭のようなお庭がモダンに感じられます。

◇  照明器具でモダンな空間に“アルテトラ”のご紹介

和風モダンな照明器具は数多くありますが、和風モダンな照明は器具の造形だけでなく、夜の照明効果によって余分なものを視覚から遠ざけつつ、非日常の光の空間を作り出します。そのため、モダンな和風空間作りが可能になると思います。

ここでは一例として、以前訪れた小豆島オリーブ園内のイサム・ノグチの照明器具や家具などをコレクションしたミュージアム“アルテトラ”をご紹介いたします。

“1951年、イサム・ノグチは岐阜県長良川の鵜飼を訪ねました。その際、宵闇に光を放つ提灯に目を奪われます。代表作「AKARI」シリーズは、和紙や竹、木でつくられたその提灯にインスパイアされ誕生しました。
「光の彫刻」とも呼ばれるにふさわしく、美しさと使いやすさを極めており、光は和紙を通してほどよく分散され、部屋全体を柔らかな光で包み込みます。”


小豆島オリーブ園 光のアートギャラリーアルテトラ
ホームページより引用

◇ 障子紙とふすまの張替え事例

費用が掛からないようにする工夫として、障子やふすまなどの建具を変えるのではなく、障子紙やふすまの張替えをDIYでモダンに設えて室内の雰囲気を変えてもいいですね。

伝統的な和風の建物も工夫次第でモダンテイストの暮らしが実現できると思います。

皆様の生活スタイルが広がる機会が増えれば嬉しく思います。

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