世界最古の木造建築郡である
法隆寺は長い歴史の中で
幾度となく繰り返された地震にも耐え、
その美しい姿を今もなお保ち続けています。
また、木材は鉄よりも、火に弱いと思われていますが、
鉄は550℃を越えると急速に軟化します。
その一方、木の家は1000℃前後まで温度が上がっても
一旦燃えて表面が炭化する特性を持っているので、
鉄の家よりも安全ということが確認されています。
渡邊工務店の木造住宅は、伝統として受け継がれてきた
日本古来の「木造軸組工法」に、最新の耐震テクノロジーを
プラスし、あらゆる面から耐震への備えを施しています。
社寺建築や数寄屋造りに秘められた建築技術は、
強さと美しさを兼ね備えた先人からの貴重な財産です。
その技術をベースにお客さまの命を守る木の家を
責任を持って建てています。
渡邊工務店では、住まいを支える基礎をより強固で安定したものにするためベタ基礎を採用。
全体を鉄筋入りのコンクリートの耐圧盤で施工。耐圧盤が一体の盤となって、上から掛かる建物の荷重を均等に分散するので、 地盤の弱いところでも不同沈下が起きにくく、建物をしっかりと支えます。100年〜200年と暮らせる家だからこそメンテナン ス性を高める必要があります。
骨太構造の天然木の家は消防署など災害時の支店拠点となる建物の耐震性能に相当し、数百年に一度の確率で発生する大地震
の1.5倍の地震力でも倒壊しない耐震性能を有します。
※プランや仕様により強度が異なる場合があります。
耐震について考える時、大きな地震に目が行きがちですが、
繰り返される余震に対しての対策も考えなくてはいけません。
1つ目の大きな地震を耐え抜いても、繰り返される余震によって釘の緩みなど、じわじわと躯体にダメージが積み重なり最終的に大きな損傷に至る可能性があります。
渡邊工務店の住宅は、繰り返される余震にも耐えうるように様々な用意をしています。
建物の一部に可動部分を設け、揺れを吸収する工法。
繰り返しの地震に強く、常に一定の性能を発揮する2種類の制震ダンパーをご用意。
過去の大きな地震と同程度の揺れで、繰り返し実験を行うことで、安心性能をお約束します。
木造軸組と耐力面材と制震テープの3つが相まって
建物が地震に対して粘り強くなり、建物全体が制震
装置として機能するようになります。
地震の揺れを建物に直接伝えず受け流す工法。
「木造建築は火事に弱い」と思われがちですが、実は太くて厚みのある木材で建てられた家は燃えにくいのです。
その理由は、木材は表面は着火するものの、すぐに炭化層を形成して酸素を遮断することで、内部の熱の侵入を抑制するから。
耐火性にも優れた木造建築なら、万が一火災になっても
鉄骨造よりも安全に避難できます。
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木材が太く厚いと比較的ゆっくりと燃えることを利用して、火の影響を受けずに残った木材が構造的に健全であることを工学的に評価したものが、建築基準法の燃えしろ設計です。
渡邊工務店では、この燃え代設計により火災時に燃えるであろう断面を構造的に必要な断面に予め付加しておくことで、万が一の火災時でも類燃を極力抑え逃げる時間や消火活動に余裕がもてるような火事にも強い家造りをしています。
燃え代設計は長期荷重を支持するすべての柱と梁に対してチェックを実施しています
柱と梁の基本4面に想定した断面から所定の燃え代寸法を差し引きます。
この断面に長期荷重が生じたときの応力度が短期許容応力度を越えないよう設計しています。