2022.07.07 /
玄関に夏の花のカリブラコワが咲いています。
カリブラコア カメレオン ダブルピンクイエローという品種で、咲き初めの蕾はイエローですが、花が開くに従い花びらがグラデーションのようにピンクに変化していきます。
少し離れて眺めると、一品種ですが様々な花の寄せ植えの様に華やかな感じになります。
今回はセンテナリアンのお話をさせていただきます。未来のセンテナリアンになっていく、若い人達にとっても大切な話題だと思います。
センテナリアンとは、百歳以上の長寿者を指す言葉で「一世紀以上を生き抜いた」という意味があります。
老人福祉法が制定された1963年は日本の百歳以上は153人でしたが2020年には80,450人となり、およそ30年後の2050年には50万人を超えるといわれています。
現在70歳前後のシニアの方々は、30年後に多くの方が50万人のセンテナリアンの仲間入りとなり、現在30歳前後の世代では将来もっと多くのセンテナリアンが誕生しそうです。
渡邊工務店のホームページに掲載している「お客様の声」の中に、幼子のスナップ写真を拝見させていただくことがありますが、渡邊工務店のモットーである「天然木で建てる百年住み継ぐ家」は、そのお子様にとって「百年住み続ける家」になりますね。
ご参考:お客様の声より
リンク先:兵庫県健康財団
リンク先:日経電子版
日本の総人口は減少傾向ですがセンテナリアンは増えていきます。
センテナリアンに対する啓発(けいはつ:人を教え導き高い知性や理解を与えること、一般の人が気づかないような点について専門の観点から教えること)活動が盛んに行われるようになってきたことが背景にあると思います。
<センテナリアンの3つのリスク対策とは>
1、健康的に日常生活を過ごす為のフレイル対策
フレイルとは、健常から要介護へ移行する中間の段階と言われ「加齢により心身が老い衰えた状態」のことで、早く対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性がありますが、放置すると生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす危険があります。
できるだけ長い期間、健康で生活の質を落とさず快適に暮らすための予防効果として、軽度のストレッチや運動を継続的に行うことを生活習慣に取り入れるといいですね。
2、認知症対策
認知症は様々な要因がありますが、加齢による認知症は誰も避けて通れない問題です。
高齢になれば認知症になるという前提で、住宅のバリアフリー化や介護設備、介護制度、施設の活用をすることも考慮に入れ、認知症対応の将来に備え、本人も家族も平穏な時を過ごすために、健常の時より家族とあらかじめお話をすることが大切なことだと思います。
3、百歳までの暮らしを支える金融資産の長寿リスク対策
金融資産の長寿リスクとは、長生きすることによって、定年後の生活費や医療費、介護費用などの負担により、老後生活に備えた資金が足りなくなり生活が経済的に困窮する事態になることです。
百歳は祝うべきことですが、経済的な側面において長生きすることにより、老後資産が足らなくなる「長寿リスク」も考えておく必要があります。
対策:例えば積立ニーサで長期の資産形成のシミュレーションをしてみましょう。
ご参考:ニーサとは:(金融庁NISA特設ウェブサイトより)
夫婦二人で40歳からの長期投資において、株価低迷で価格が低いときには購入量(口数)が多くなるドルコスト平均法により20年間60歳まで、二人の口座で月々積立48,658円を行うと、12ヵ月×20年≒1,168万円の積立総額となりますが、分散投資リスク対応の高い、全世界の経済成長と連動する全世界株式のインデックスファンドで積立投資をしてみます。
全世界株式平均利回りの過去20~30年の平均利回りは6~7%位ですが、今回は平均利回り5%で投資結果を計算してみました。そうすると20年後の60歳の時に総資産額は2,000万円となります。
ご参考:積立投資 シミュレーション (金融庁)
また30歳から30年間、同様の投資商品を利回り5%で月々積立24,031円の積立を続けると、60才の時の総資産額は2,000万円になり、月々の積立負担は先程の一人分位です。
若い人達の資産形成のポイントは、少額でも時間を味方に早めの積立が良いと思います。
複利の長期投資の場合、長期にわたる投資資産の増え方は「雪だるま」に例えられます。
過去30年の世界経済は長期では成長していますが、景気低迷による株安や為替変動も経験し、資産形成は長期期間の積立継続と分散投資によるリスク対策が肝心だと思います。
そして高齢期の課題は、投資で築いた2,000万円の資産の長期に渡る取崩し方です。例えば60歳から年の利回りと同率の5%で2,000万円の資産を取崩すと毎年100万円になりますが、年の利回り率と取崩し率が同率なので百歳になっても資産は減ることなく2000万円の資産を守りながら、年100万円の収益の自己年金が得られることとなります。
但し、投資の未来は不確実なので自己責任と言われていることもお知りおきください。
また、株式投資一辺倒にならないよう預金や保険などのポートフォリオ(各種金融資産の組み合わせ)を預金は今必要なお金、投資は将来必要なお金、保険は万が一に必要なお金として見直して、現在から老後の資産形成のリスクを考えることが重要です。あとは夫婦二人でライフステージに合わせた働き方を計画し、収入を増やすことも考え家族の将来の具体的な老後の収支計画と管理方針を立ててみるのも良いと思います。
こうしてみるとセンテナリアンのリスクは住宅の寿命と似たところがあると思います。
フレイル(高齢者が健常な状態から要介護状態になるまでの中間の段階)のようなことを起こさない為、厳選された素材、卓越した技術で家を造り、60年長期保証システムをベースにメンテナンスに万全を図り、設備機器の改修や外壁等の修繕の為の積立金の準備を怠らないようにすることなどです。
なにより渡邊工務店はスーパーセンテナリアン(百十歳以上の長寿)の歴史のある会社なので、皆さまの家守としてずっとこれからも支えて続けていくことへの安心感も大切な事柄だと思います。
上記の図は2015年総務省の国勢調査によります。
リンク先:公益財団法人長寿科学振興財団(あいち健康の森健康科学総合センター内)
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