2022.03.14 /
防災住宅の役割は地震や台風などの自然災害から家族や財産を守ることだと考えられています。
今の日本で新築する場合、耐震等級3を初めとした住宅の頑丈さにおいて、過去の震災レべルに耐えられる建物の強さは当たり前だと考えます。
これからは防災住宅として、災害後の困難な生活や新しいタイプの災害であるパンデミック(感染症が世界的に大流行する状態)に対応し、しなやかに回復していくレジリエンス住宅(平常時にはエネルギー使用量を抑制しながら、非常時にも自立的にエネルギー供給が行える住宅のこと)が求められていくように思います。
1.被災生活のハード面の対策:
具体的にはライフライン(電気、水道、ガス、下水道)が寸断された1週間の被災生活に耐えて、回復に備える住宅と暮らし方だと思います。
ライフラインの寸断による災害時の苦難は大変なことですが、マグニチュード8~9級の南海トラフ地震は今後40年以内に発生する確率が90%程度とされています。
愛知県では南海トラフ地震を想定して県庁業務継続計画を策定しています。
下記資料は南海トラフ地震を想定した時の愛知県庁業務継続計画の一部です。
実際に起こった阪神・淡路大震災の被害との比較でまとめてあります。
渡邊工務店のレジリエンス住宅の取り組み
これらは国土交通省の主管する令和元年度(第1回)サステナブル建築物等先導事業(省CO₂先導型)において、渡邊工務店も参加するプロジェクトが採択された内容の一部で、プロジェクト名は戸建住宅新築区分ハイブリッド太陽エネルギー利用住宅先導プロジェクトです。
実際にお客様の住宅として建築し、普及型タイプを街角モデルハウスとして、見学期間の後販売させていただきました。
2.被災生活のソフト面の対策:
① 情報
② 近隣危険地区の事前把握
③ 知識の蓄積
3.パンデミックによる感染症対策の渡邊工務店の考え方:
渡邊工務店の住宅に搭載されている全館空調換気システム「マッハシステム」がこの度、特許を取得しました。
ウイルスや菌、それらの飛沫等による感染症の患者、および接触者等と家庭内感染のリスクが少なく自宅療養することが出来る技術として確立し、換気による高い空気清浄を得ることができます。渡邊工務店としては、パンデミックによる感染症対策として風邪やインフルエンザ等の感染症対策にも役立ち、レジリエンス住宅の役割を負うのではないかと考えます。
これからの住宅は、日常は省エネで快適な暮らしを送りながらも、万が一大きな災害に遭遇した時に丈夫で強く安全であることはもちろん、被災後からの回復に強くしなやかに対応して暮らしが続けられる、レジリエンス住宅が求められるように思います。
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