2019.10.25 /
前回は、先導モデル事業プロジェクトの一員として持続可能な社会の為の省エネルギーチャレンジモデルのご紹介をいたしました。
今回は渡邊工務店独自で取り組むプロジェクトをご紹介いたします。
そのプロジェクトの見える化として、11月2日(土曜日)に“街角モデルハウス弥富”(事前予約制)をグランドオープンしますので、ご覧いただければ有難く存じます。
それは東濃桧の間伐作業にスポットを当てて森を守り、省CO₂対策や治水などの環境保護に渡邊工務店のビジネスモデルが貢献していくこと、そして結果的にお客様の暮らしにもお役に立てることを目的としています。
その見どころをご紹介いたします。
1.東濃桧の間伐材(五寸角の隅柱と五寸×四寸の管柱)を建物外周壁に使用。
森林資源としての森は、植樹してから100年の森に育つまで間伐の作業を要します。
良質な東濃桧が育つには十分な日光と栄養が必要です。間伐作業は植樹して間もない小径木の頃から、70年くらいたった中径木に至るまで継続される作業です。
小径木は土木工事の杭やバイオマスの材料にも活用されます。中径木の良質な間伐材は建築材料の柱として活用できます。渡邊工務店は、東濃桧を東白川製材協同組合から直接仕入れ、その品質管理は自社責任体制で行っています。
直接東白川製材協同組合と情報交換をしながら東濃桧間伐材の活用を進めています。
プレカット工場から入る木材を見ているだけの会社では、中々判りづらいストーリーかも知れません。ここで東白川製材協同組合工場長からお聞きした東濃桧中径木の間伐材を紹介いたします。
写真は直径30㎝の間伐材です。
写真では判りにくいですが、1年に直径5mmほど成長し、年輪が出来ていきます。
60年位の樹齢だそうですが、年輪の数を数えると樹齢が分かると思います。
“街角モデルハウス弥富”のグランドオープン会場に、下記写真の木材を設置しますので実物でお確かめ頂ければ嬉しく存じます。
天然木なので、山の傾斜、水の状況、日の当たり具合で場所によって差が出ます。
但し、東濃桧の森があるエリアの環境は厳しく結果的に目の細かい年輪となり、良質な桧ブランド東濃桧に育っていくとのことです。
同じ桧でも暖かい地方では年輪幅が1㎝位になり、30年で30㎝の直径の桧が育つところもあるとのことでした。
2.5寸の柱で建物外周壁の厚みを増し、断熱材を厚く吹いて高断熱の建物とする。
断熱材を現場発泡硬質ウレタン120mm厚にすることにより、“街角モデルハウス弥富”では北海道のUA値基準以下を実現しました。
ちなみに愛知県のUA値基準0.87以下、北海道のUA値基準0.46以下です。
※UA値とは:
「UA値」とは、「外皮平均熱貫流率」のことで、家全体の断熱性を表す数値です。
断熱性と言っても、家の中の熱量がどれだけ多いかを測るものではありません。
壁を伝わって家の中の熱量がどのくらい外に逃げるのかを表す数値で、住宅の気温差が1℃のとき逃げていく熱量を、壁や窓、屋根、床などの外部に触れているところの全体の面積(外皮面積)で割った物が、「UA値」なのです。
「UA値」の数値が低いほど、断熱の高い住宅となります。
3.エアコン1台で全館空調「マッハシステム」搭載。
高気密、高断熱のメリットを最大限生かす省エネタイプの全館空調システムがマッチ。
“街角モデルハウス弥富”は完成していますが、現地ではVRにて完成前の構造体を見ることができ、5寸の柱もご理解いただけると思います。
11月2日(土)、3日(日)、4日(祝)、9日(土)10(日)に、“街角モデルハウス弥富”ではオープンイベント開催中です。
皆さまお誘い合わせの上ご来場頂き、是非ご体感下さいませ。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
尚、前回のコラムにて先導モデル補助対象について165棟と記述しておりましたが60棟の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。(※前回コラム記事は訂正しております。)
2019.10.08
2019.10.30