暮らしに平和を

2018.03.05 /

第12回:春を感じたらモネの絵を飾ります。

もう少しすると春の兆しが感じられるようになりますね。

ところで、私の好きな画家はクロード・モネです。

絵そのものが好きなこと、モネの絵がリビングや寝室のインテリアとして映えると思うこと、最後にモネの妻のカミーユとのストーリーが好きなことが理由です。

絵画の知識は全くの素人なのであてになりませんが、モネのような印象派の画家の展覧会や、特にモネの絵画展があるときは見に行くようにしています。

「印象派」はモチーフそのものを写実的に描写するのではなく、その時の光や空気感などを、感じたままに表現することを大切にしています。

形よりも印象を描いた絵画だと言えます。

風景や人物さえも光と色の描写の為のようであり色彩が素晴らしく、ここがリビングや寝室のインテリアとしてもしっくりする理由かなと思います。

有名なところでは「日傘の女」です。

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「日傘の女」は春を感じたら飾りたくなるような絵画です。
この絵は顔に筆がはいっていなくて風景と人物を融合させた作品ともいわれていますが、実はこの絵が描かれる前に妻カミーユを亡くしています。

カミーユは次男を産んだ後、産後の肥立ちが悪く、若くして亡くなってしまいました。
死にゆく時にカミーユの顔が死相となり、刻々変わってゆく肌の色に思わず筆を取ってその顔を描いてしまったことは、色彩と光の天才画家のモネのエピソードとして有名です。
そんな事情を知っていては、その絵を見ると切なくてあまり好きにはなれません。
死にゆくカミーユの顔を描いた後、モネは人の顔の造型を描けなくなったともいわれています。
こちらの「日傘の女」もそうなのかもしれません。

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「ラ・ジャポネーズ」

こちらは私の一番好きなカミーユの絵です。
楽しそうですね。
モネは日本が大好きだったようで、カミーユに着物を着せてこんなお茶目な絵も描いていました。

実はこの「ラ・ジャポネーズ」
以前に渡邊工務店名古屋支店よりほど近い、金山のボストン美術館に初来日をしたので本物を見てきました。
2メートル以上の高さのある大作で、カミーユは等身大でした。
いつも本やポスターで見ていたので、存在感に圧倒されました。

そんな思い入れもあり、こちらの絵の小さなレプリカを部屋に飾っています。
皆さんも、なにか思い入れのあるモノを部屋に飾ってみませんか?
生活を彩るインテリアにストーリーがあると思い入れもひとしおです。
カーテンやクロスがそれらを引き立たせるような設えができるといいですね。

ところで、
絵をリビングに飾る時、室内の設えはシンプルな方がバランスは良くなると思います。

この度新しくオープンした春日井モデルハウスの2階の打ち合わせコーナーには、渡邊工務店で施工させていただいた白鳥庭園の清羽亭の大きな写真を額に入れて飾っています。
デザイン博のときに建てさせていただいた日本芸術院賞受賞の数寄屋の本格日本建築で、渡邊工務店の技能の誇りでもあります。

一般の家庭ではここにお気に入りの絵を飾ることになるのでしょうか?
絵画を飾らなくても、室内の設えは引き気味の方がいい雰囲気になります。
新居に引っ越して暮らしが始まると色々なモノが居室に入ってきますので、絵画を飾らなくても、室内の設えは引き気味の方がいい雰囲気になると思います。

折角の新居なのでギャラリーのような設えにして、カフェのように飾りたい写真や小物もあるかもしれません。

そんな風に考えるとリビングやダイニングのカーテンは、大きな絵画やタペストリーを飾るのと同じくらい室内の雰囲気を醸し出すのに重要になると思います。

実はここが一番インテリアコーディネーターの腕の見せ所でもあり、クロスの柄や種類、建具や家具、照明機器や他のインテリア小物とのバランスを見ながら、カーテンの寸法や意匠、素材の質感を考えながら提案させていただきます。
2階の個室は出来合いのカーテンでもよいかもしれませんが、リビングとダイニングだけは折角の上質なインテリア空間を作るためにもインテリアコーディネーターとプロのカーテン業者に任せることもいいのかなと思います。

こちらの写真は渡邊工務店提携カーテン業者の末吉さんからお借りした事例写真です。

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クロスの柄や建具の設えはシンプルでモノトーンの方が、カーテンや絵画、照明器具や家具などのインテリアを引き立たせるような落ち着きがあっていいように思います。

弊社インテリアコーディネーターとインテリアやカーテンの打ち合わせが楽しくできればうれしく思います。

watanabe

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