2023.08.03 /
8月は夏休みやお盆に帰省するご家族や、親戚を迎え、にぎやかに過ごすご家族も多いと思います。
年に一度顔を合わせる親戚や友人とも会えて楽しみな季節です。
お盆にはご先祖様のお墓参りをしますが、一般的にはそのお寺のご本尊にお参りしご先祖さまへの供養をすると思います。
お家の仏壇には一番高い所にご本尊を祀り、その下にご先祖様の位牌を安置します。
このようなことは古くは貴族社会の習わしだったそうですが、その後庶民にも広まっていったようです。
宗派により異なるところもあると思いますが、仏壇や仏間は家の中の小さなお寺になるので住まいの聖域として特別な設えをされることが多いと思います。
現代のシンプルモダンやミニマルモダンの住宅には以下でご紹介するグッドデザイン賞を獲得したコンパクトな仏壇を選ぶことも選択肢に入ると思います。
日本人の心を大切にしながらも新しい生活様式にマッチした仏壇も良いと思います。
2017年グッドデザイン賞受賞 製品名:HK シェルフレックス
はせがわとカリモク家具の共同開発
<グッドデザイン賞審査員の評価>
日本のライフスタイルが年々変化しても先祖への感謝の気持ちは変わることがないが、仏壇を置くことのできる環境は変わってきた。この製品は、居住環境の変化に対応する、コンパクトでインテリアに溶け込む美しいデザインである。先祖を敬うものに相応しい、高品質な素材を使いながら、細部のディテールにも拘り、モダンに仕上げられている。
2012年グッドデザイン賞受賞 製品名:いのりのおうち
株式会社インブルームス
<グッドデザイン賞審査員の評価>
仏間はもちろん和室すらなくなっている現代の住居において、故人の御霊をどのように奉るかというのは、新たな課題である。できれば、それがインテリアの新たな魅力ポイントの一つになるとよい。この家具は、単に仏壇をミニチュア化したものではなく、新たな祈りの場のかたちを提案しようとしている。家を暗示させる形や、後ろ面が透けていることにより広がり感を感じさせるなど、新しい提案が見られる。故人が「千の風」となって宿り来たるような爽やかさを感じさせるデザインである。
仏壇に手を合わせてご先祖様に家族の近況をお知らせすることや、仏間で久しぶりに会う家族・親戚との交流はなによりの供養になると思います。
供養について調べてみました。
供養とは亡くなったご先祖に対して冥福を祈る全ての行為のことだと言われています。
仏壇に手を合わせる。読経する。お供えをする。故人との懐かしい思い出を語るなどです。
元々は神様や仏様、故人や祖先を敬い今生きている人達との交流の場を作る為、神様や仏様、故人の好きな食べ物や品物を捧げ、音楽や踊りでその場の雰囲気を演出したようです。
8月のお祭りや盆踊りもそんな背景があるのかもしれません。
地元の祭りの夜店で子供たちが賑やかに集い、大人も子供も一緒になって盆踊りを踊る風景は良い供養になっているように思います。
暑さはまだまだ続くようですが、皆様におかれましては楽しく思い出に残る夏休みを過ごされるよう祈念いたします。
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2023.08.24