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2026.02.02 /
冬の光を味方にする家
― 木の家と南向き設計の考え方 ―Column008: 2月は、一年でいちばん日差しが貴重に感じられる季節です。 寒さが続く一方で、実は太陽の角度が低く、家の奥まで光が入りやすい時期でもあります。 この「冬の光」をどう取り込むかで、住まいの心地よさは大きく変わります。暖房だけに頼らず、自然の力を上手に生かすこと。「パッシブデザイン」という考え方で、冬でも快適な家づくりの大切なポイントです。 目次 > 冬の太陽は「家を暖める光」 > 「南向き=大きな窓」ではない > 木の家は、光をやわらかく受け止める > 2月は「光の入り方」を体感するベストシーズン 冬の太陽は「家を暖める光」 冬の太陽光は、夏と違って室内の奥まで差し込みます。南向きの窓から入った光は、床や壁をじんわりと温め、その熱がゆっくりと室内に放出されます。 特に、天然木の床や柱は、冷たさを感じにくく、光のぬくもりをやさしく蓄えてくれる素材。光が差し込むだけで、空間の心地よさが変わるのは、木の家ならではの魅力です。こうした光や風、熱の流れを読み取り、設計に活かす考え方を「パッシブデザイン」と呼びます。 特別な設備に頼るのではなく、 🔸冬は光を取り入れ 🔸夏は軒や庇で日差しを遮り 🔸風が抜ける道をつくる といった自然に寄り添う工夫を重ねていくものです。 天然木の家は、湿気や熱をやわらかく受け止める性質があり、この考え方ととても相性が良い素材。だからこそ、私たちは「木」と「設計」の両方を大切にしています。 「南向き=大きな窓」ではない よくある誤解が、「南向きだから窓は大きいほど良い」という考え方です。実際には、光を心地よく取り入れるためには、 🔸窓の位置 🔸窓の高さ 🔸庇(ひさし)の出 🔸周囲の建物や植栽 まで含めて考える必要があります。 木の家づくりでは、必要な分だけ光を取り込み、余計な熱は逃がさない設計が重要です。 冬は光を取り込み、夏は庇や軒で直射日光を遮る。 このバランスが、冷暖房に頼りすぎない暮らしにつながります。 木の家は、光をやわらかく受け止める 無垢材は、光を反射しすぎず、かといって吸収しすぎることもない、自然素材ならではの特性を持っています。そのため同じ南向きの窓から光が差し込んでも、表面が均一な床材や、白いビニールクロスを中心に仕上げた室内とは、光の感じ方が異なります。 光がやわらかく広がり、空間全体が穏やかに包まれるため、目にも心にも負担の少ない、心地よい明るさが生まれます。 2月の低い日差しが、木の床に静かに落ちる光。それだけで「この家、あたたかいな」と感じるのは、数字では測れない心地よさがあるからです。 2月は「光の入り方」を体感するベストシーズン 家づくりを考えている方にとって、2月は実は絶好の見学時期です。 冬の光がどのように室内に入り、どんなふうに空間をあたためてくれるのか。それは、実際にその場に立ってみて初めてわかる心地よさです。 👉2月7日(土)・8日(日) 稲沢市にて完成見学会を開催します。 自然の力を活かした木の住まいを、実際に“感じる”見学会です。 図面や写真では伝わらない「冬の光の入り方」を、ぜひ体感してみてください。 寒い季節だからこそ見えてくる、家の本当の心地よさ。冬の光は、その答えを静かに教えてくれます。 📩 木造建築に関するご相談・お問い合わせはこちらまでどうぞ!