木と暮らす

2025.09.02 /

湿気と木の家

Column003:
こんにちは。渡邊工務店コラム編集部です。

夏の蒸し暑さが落ち着き、空気が少しずつ澄んでくる9月。
けれど、木の家にとっては「夏に溜まった湿気」がじわじわと影響を残す時期でもあります。木の家は湿気に弱いと思われがちですが、実はきちんと設計・施工された木造住宅こそ、湿気に強く、健康的な暮らしを支える住まいでもあるのです。

今回は、木と暮らすうえで大切な「湿気対策」についてご紹介します。

目次

 > 木の家は呼吸する?
 > 湿気がこもるとどうなる?
 > 木造住宅の湿気対策のポイント
 > 木と自然の力で、健やかな暮らしを

 


木の家は呼吸する?


 

木は伐られたあとも、空気中の湿気を吸ったり吐いたりしながら呼吸するように生き続けています。
これを「調湿性(ちょうしつせい)」といいます。

たとえば無垢の床材や天井材は、室内の湿気が多いときには吸い取り、乾燥してくると放出して、室内環境をゆるやかに整えてくれるのです。
エアコンや除湿機にはできない、やさしい調湿作用が木の家の特徴です。

 


湿気がこもるとどうなる?


どんなに木が湿気を吸ってくれるとはいえ、建物の構造にまで湿気がこもると、下記のような問題が起こる可能性があります。

  • カビの発生
  • 構造材の腐朽
  • 断熱性能の低下
  • ダニや害虫の温床になる

とくに、床下・壁の中・天井裏など、ふだん目に見えない場所に湿気がたまりやすいのが注意点です。

 


木造住宅の湿気対策のポイント


湿気対策には、建物の構造そのものに工夫が求められます。主な対策には以下のようなものがあります。

① 基礎の床下通気

基礎の床下に空気が流れるよう設計し、地面からの湿気を滞留させずに排出します。

② 壁内の通気層

壁の中にも空気が流れる「通気層」を設けることで、結露やカビの発生を防ぎます。

③ 天井裏の換気

屋根裏にこもりがちな熱気や湿気も、換気口を通じて外へ逃がします。

④ 自然素材の力を活かす

木や漆喰、珪藻土などの自然素材は、湿気を吸ったり吐いたりする“調湿”の働きがあり、室内の湿度を穏やかに保つ役割を果たします。

 


木と自然の力で、健やかな暮らしを


木の家には、自然素材ならではのぬくもりと調湿性があります。さらに設計段階からの湿気対策、そして「マッハシステム」のような全館空調の力を組み合わせることで、カビや結露に強く、健やかで快適な住まいが実現します。

四季のある日本に住むからこそ、自然と調和した家造りを大切にしたい。
そんな想いで、これからも木とともに暮らす住まいをご提案してまいります。


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