2014.11.21 /
ストーブが恋しい寒さになってきましたね。
弊社の元気な監督達も、さすがに防寒着着用で走り回っています。
体調崩されてはいませんか?
手洗いうがいをしっかりして、風邪をひかないようにしたいですね。
さて、今回の『木にな~るはなし』は、木材の水分についてです。
水分といえば、ものの総量に対する水の量の割合 と考えるのが、
一般的な考え方だと思います。
例えば「みかんの80%は水分」と言われれば、みかんを100gとしたら
80gの水分が含まれている という事ですよね。
ところが!!
木材の水分は100%以上を示すことも少なくありません。
なぜでしょうか?
木材は水を一切含んでいない組織の重量を100と考えるそうです。
乾量基準という表し方で、みかんの例は湿量基準という表し方だそうです。
わかったような、わからないような・・・
木材の水分量の目安(木材の乾燥度)を、含水率で表すのですが、
木材の含水率(木材に含まれている水分量表す指標)は、
含水率(%)=(木材の乾燥前の重量(g)-全乾燥重量(g))÷全乾燥重量×100
というような計算式をつかって推定することができるのだとか。
例えばですが
重さ1.2kgの角材を全乾燥※1させ、全乾燥重量※2が550gになった場合
(1.2-0.55)÷0.55×100=118(%)
となり、100%を超えることがわかっていただけるかと思います。
※1全乾燥とは、105℃で重量の変化がなくなるまで乾燥させた状態の事です。
※2全乾燥重量とは、※1の時の重量の値です。
水分量が100%を超える数値・・・不思議な感覚ですね。
木材センターでは、こんな機械を使って含水率の測定をしています。
↑↑含水率を測定する、澤 木材センター長↑↑
案外小さな機械だと思いませんか?
(高周波含水率計といいます。)
測定結果は・・・
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↓
↓
↓
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15%です。
計測した木材は桧の7寸角の太柱なのですが、一般的に桧の構造材の場合
20~22%以下であれば、許容範囲だそうです。
お肌にとって乾燥は大敵ですが、木材にとってはそうでもないのです。
むしろ重要!なんです。
今回はここまで!
長くなってきたので、詳しいお話は次回にさせていただきます。
ご期待ください。
そうそう!
弊社が使用している含水率計測器は、お子様でも簡単に計測が可能です。
自分の家に使われる柱の含水率を計測!なんて事もして頂けますよ。
いかがですか?
最後になりましたが、今年も植林ツアーの開催が決まっています。
詳細が決まり次第、HPで情報が公開される予定ですので、
ご興味のある方はチェックしていてくださいね。
●参考●
・木材ドットコム/マルホン(http://www.mokuzai.com/)
・吉野中央木材株式会社(http://www.homarewood.co.jp/gansuiritu.htm)
・千代田工業株式会社(http://www.tiyodakk.com/wood_mokuzai_suibun_1.html)